映画など・・・いろいろつぶやいてます
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プラチナデータ   東野圭吾
 

犯罪防止を目的としたDNA法案が国会で可決し、検挙率が飛躍的に上がるなか、科学捜査を嘲笑うかのような連続殺人事件が発生した。警察の捜査は難航を極め、警察庁特殊解析研究所の神楽龍平が操るDNA捜査システムの検索結果は 該当者なし。犯人はこの世に存在しないのか? 時を同じくして、システムの開発者までが殺害される。現場に残された毛髪から解析された結果は99.99%犯人は、神楽自身であることを示していた。確信は疑念に、追う者は追われる者に。すべての謎は、DNAが解決する。(Google)

★★★

殺人現場に残されたものが 犯人とされるDNAと一致して検挙されるのではなく
まったく何もないところから 体毛一本で犯人の名前から顔写真まで現れる。
最初はありえないと思って読みはじまたが
さすがの東野圭吾、そういう時代がいつか来るのではないかと思えてきた。
DNAによって人間がすべて支配される時代。

その研究に携わってきたシステムの開発者の蓼科兄妹が殺された。
現場の死体の上に残された髪の毛。
それを調べた研究所の神楽が愕然とする。
システムが表した顔は まさに神楽自身。

神楽は二重人格だった。
そうだとすると犯人は 分身のリュウなのか?
犯人として警察に追われる逃亡中、彼とともにいたスズランという女性。
それは 絵が好きだったリュウが残した女性の肖像画。
スズランは存在するのか?
神楽は逃げ切れるのか?無実を証明できるのか?
神楽はどうなるのか?中盤から 一気に読んでしまった。

予想外の結末、それが東野圭吾だとは思うけど・・・・
この真犯人は あまりに無理やりすぎる気がして 結末は物足りない。
いくらいいDNA法案が出来たとしても
プラチナデータのようなものが存在しては意味がない。
何時の時代もそれを潜り抜けようとする権力者がいる。
これから起こりえるかもしれないDNAですべて支配される社会。
それに警鐘を、問題を提議した作品なのかな。
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ガリレオの苦悩 東野圭吾
   ★★★★

帝都大学理工学部物理学准教授の湯川
警視庁捜査一課の草薙
そして部下の内海薫
ガリレオのTVドラマのイメージで読んでしまったので実に読みやすかった。
湯川・・・福山雅治。内海刑事・・・柴崎コウ。原作のイメージぴったり!

必ずしも喜んで積極的に警察に協力して謎解きをしているわけではない。
でも 内海刑事の熱心さに そして友人の草薙のため 時には犯人のために
鋭い推理で物理的なトリックを暴いていく。
トリックは 理数科系の東野圭吾らしい本格派のトリック。
でもそこには 登場人物たちの人情、人間ドラマがある。
物理的トリックの後ろにある湯川の人間の心 優しさがすごく魅力的だった。

1.落下る(おちる)
2.操縦る(あやつる) 
3、密室る(とじる)
4.指標る(しめす)  
5.攪乱す(みだす)

(2. あやつる) 湯川の恩師友永の息子の殺人事件。
友永の家に集まった教え子たちの眼の前で起こった離れでの爆破事件。
一番怪しいのは 父親友永だったが 彼は車椅子生活で
離れに一人で行くことは 不可能。
しかし犯人は・・・・友永。ではどうやって?なんのために?
友永は自分の犯行を 次々に証言し始める。不利なことまで、なぜ?
湯川は なぜ友永が事件を起こしたのか、その真相を語り始める。
そこにある人間ドラマに、友永への湯川の思いに胸が熱くなる。
「人の心も科学です とてつもなく奥深い」

(4. しめす) 老女が殺されて家から金の地金が盗まれた。
いつも訪れている保険会社の貴美子は容疑者だった。
刑事たちが家を張ってると娘の葉月が ダウジングという方法で
事件の日 老女の家からいなくなった犬の死骸を見つけ出した。
貴美子は犯人なのか・・・・しかし予想外の展開が訪れる。
ダウジングというものを探す(こっくりさんみたい?な)方法。
それは非科学的だが 湯川は 娘のとった行動は否定しなかった。
それをすることには 彼女には意味があったから・・・
「神秘的なものを否定するのが科学の目的じゃない」
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カッコウの卵は誰のもの
   


  


    ★★★+0.5


スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。では、風美の出生は? そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が。さらに、風美の競技出場を妨害する脅迫状が届く。複雑にもつれた殺意。
(Amazon)

血の繋がらない娘に事実を隠している父。
いつかは打ち明けようとしていた彼の前に突然現れた上条という男によって
思わぬ展開になっていく。

スポーツに向いている人材を遺伝子から発見して
早期に最適な指導をして優秀な選手を育成するという研究。
実際にこういうビジネスが存在するのか?東野圭吾って着眼点が斬新。

さすがに東野圭吾作品 
真相が明かされる中盤からページをめくる手が止まりませんでした。
親子の愛情に 揺さぶりがかけられるような事件が起きて
覚悟を決めた父は、試練にどう立ち向かっていくのか
悩む父親の心情がすごく伝わってきました。
最後に真実を明かさなかったのは それでいいのだと思います。
何もかも知ることが幸せではないと思うから・・。

最後に一気に話が進んでしまうのですが、ちょっと??な点もありました。
ストーリーもオチも 予想していた展開とはまったく違って面白かったけど
血の繋がりとは?才能とは?とは?という重いテーマと思っていたけど
犯人の告白の手紙で終わり すこし物足りなさが残りました。

ともあれ才能とは科学で研究されたり 親からの遺伝子がすべてではなく
その人の努力といかにそれを自分が楽しめるか・・?
才能は その本人のものでなければならないと思う。

カッコウは自分の卵を 他の鳥の巣に産んで育ててもらう・・・
このタイトル 東野さん うまいです!
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謎解きはディナーのあとで    東川篤哉

2011年本屋大賞第一位

「お嬢様の目は

節穴でございますか」

令嬢刑事と毒舌執事が事件解決

ユーモアいっぱいのミステリー


★★★

6話の短編ミステリー
大掛かりな大事件や痛快な謎解きというよりは
クスッって笑えるようなユーモアがあって軽く読める感じ。
本格ミステリー好きな私には ちょっと物足りなかった。
登場人物のキャラクターが面白い。

宝生麗子。 警視庁国立署の新人刑事。
父親はいくつもの事業を手にかける「宝生グループ」の総帥で、
苦労知らずのお嬢様。 しかし仕事ではこのことは隠している。

風祭警部。麗子の直属の上司。
風祭モータースの御曹司。
シルバーメタリックのジャガーに乗っていて
自分の家柄を鼻にかけての言動は 鼻につく感じ?(笑)

この物語を面白くしているのは麗子の執事&運転手の影山。
仕事が終わるとどこからともなく大型リムジンで麗子を迎えに来る。
ダークスーツに銀縁メガネ。スマートでまさに表紙のイラストのイメージ。
事件解決に行き詰る麗子が車の中で事件の内容を話すと・・・

「ひょっとしてお嬢様の目は節穴でございますか?」
「それでもお嬢様はプロの刑事でございますか。
正直、ズブの素人よりレベルが低くていらっしゃいます。」
「失礼ながらお嬢様 この程度の真相がお判りにならないとは、
お嬢様はアホでいらっしゃいますか。」
「失礼ながらお嬢様、やはりしばらくの間、引っ込んでいてくださいますか。」

と暴言をはいて(笑)話を聞いただけでさっさと事件を解決してしまうのだ。
麗子と執事の影山のやりとりは まさにボケと突っ込み?(笑)
自分がお嬢様とは仕事ではあかしてないが
何かにつけて自分がお金持ちだと威張る風祭警部に
心の中で何様よ!私のほうがセレブよ!って思う麗子の葛藤も面白い。

これ・・・映画化?ドラマ化?されるっていううわさを聞きましたが・・・
キャスティングがすごく気になりますね。

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夜明けの街で   東野圭吾
 不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。
 ところが僕はその台詞を自分に対して
 発しなければならなくなる。
 渡辺は 派遣社員の仲西秋葉と
 不倫の恋に堕ちた。

 やがて15年前、父親の愛人殺人事件の
 容疑者として秋葉が容疑者であることを知る。
 彼女は真犯人なのか?
 揺れ動く渡辺の心。
 まもなく事件は時効を迎えようとしていた。




★★★(+5?)
不倫なんてする奴は馬鹿だ!そう思っていた渡辺が不倫に堕ちた。
男の立場からすれば 愛人とはうまくやりたい。
愛人には妻とは離婚するといい、妻には それが言い出せずうそをつく。
妻にばれるんじゃないかと いつもおびえつつ 逢瀬を重ねる。
もう男の哀れさ、いい加減さに本当に不倫する奴なんて馬鹿だ!と思う。

おまけとして書かれている「新谷君の話」
渡辺に不倫はやめろと常に忠告していた友達の不倫の話。
不倫をされた渡辺の妻と新谷の妻の対応。
どっちが夫としてはきついのかな・・・?渡辺ではないかな・・。

前半は不倫に堕ちていく二人のこころの描写。
しかしその愛人、秋葉が15年前の父親の愛人の殺人事件の容疑者とわかり
もしかして犯人では?というサスペンスタッチになっていく。
そして予想外の真犯人とその犯行。
最後にどんでん返しな展開、そしてどんどん引きこまれる文章は
さすがに東野圭吾とは思う。

今秋に岸谷吾朗と深田恭子で 映画化されるそうだ。
なんとなく二人のイメージはぴったりだと思うけど・・・
「八日目の蝉」に続き不倫がテーマ。重過ぎてこの映画はパスしようかと思う。



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八日目の蝉
逃げて、逃げて、逃げのびたら、
私は あなたの母親になれるのだろうか
東京から名古屋へ 
女たちにかくまわれながら
小豆島へ。
偽りの母子の先が見えない逃亡生活。
そして その後のふたりに光はさすのか。

「なぜ、誘拐したの?なぜ、私だったの?」
優しかったお母さんは 
私を誘拐した人でした。

★★★+0.5
 
4月29日に公開される映画「八日目の蝉」
この予告編で語られる言葉がすごく気になって 本屋で購入してしまった。
そして このタイトル 八日目の蝉ってどういう意味なのか・・・?

愛人の赤ちゃんを誘拐してしまった希和子。全国指名手配犯。
その子を 薫と名づけ逃亡していく。薫を守りたい、その願い。
この母性、この愛はどこから来ているのだろう。
「海も山も この世の美しいものは全部見せてやりたい。」
自分を犠牲にして それでも二人でずっといたい。その彼女の思い。

後半からは大学生に成長した恵理菜(薫)の目線からストーリーは進む。
彼女もまた 不倫してしまい妊娠してしまう。
誘拐犯に育てられた娘、家庭崩壊、マスコミにたたかれた家族は
もうバラバラになっていた。
彼女自身 ずっと希和子の陰を背負って生きている。

同じような人生を歩んでしまう希和子と恵理菜。
出産すべきなのか?悩む恵理菜のまえに かつて逃亡中に
エンジェルホームで一緒だった千草と自分がたどった過去を旅しはじめる。

岡山駅から 岡山港に行って小豆島にわたるんだけど
希和子と薫、そして 大人になった恵理菜と千草はタクシーに乗るんだけど
岡山弁丸出しの方言で岡山名産を語る台詞に思わず笑ってしまう。
でも映画では岡山港ではなく 高松港(四国側)から小豆島へ・・・
高松港って すごく景色がよくて素敵なので 岡山ロケは却下ね(涙)

自分が昔 誘拐犯だった母親と名乗る女との逃亡劇。
それは決して不幸なものではなかったはずだ。
今また同じ道を旅しながら恵理菜は思う。
八日目の蝉。
蝉は 何年も土の中にいて 地面に出てきたら7日間で死んでしまう。
八日間生きた蝉は仲間がいなくて寂しくて不幸なのか?

エンディングは 時に希和子の立場から そして恵理菜の立場から
お互いに対する思いが語られる。
そして二人が昔 最後の逃亡先として選んだ小豆島に向かう
その岡山港で・・・・
お互いに気がつかずすれ違うエンディングがすごくいいけど
映画ではまったく違うエンディングだそう。劇的に再会したりするのかな?
感情を抑えたものなので 映画化は難しそう。
非常に読みやすく一気に読んでしまった。
しかし 不倫、妊娠、誘拐、逃亡劇、家庭崩壊・・・テーマは重い。

「八日目の蝉」に込められた思いを映画化で見てみたいと思う。
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